オーディオアンプとシミュレーション

主にLTSpiceを使ったオーディオのシミュレーションについて書きます。



シンプルな二段差動オペアンプの部品点数の検討

 二段差動でシンプルに書くとこんな回路になります。

二段差動
二段差動

 シミュレーションは面白くない結果になるので省略。ちゃんと動きます。

 差動→シングルと部品点数を比べてみます。

差動→シングル回路
差動→シングル回路

 一応同じような設計ポリシーなので、同等に比較できると仮定します。

 二段差動

  • トランジスタ数:8
  • コンデンサ:2
  • 抵抗:13(帰還抵抗、可変抵抗含まず)
  • 可変抵抗:1(二段目の共通ソースかカレントミラーのソース側に入れたい)

 差動→シングル

  • トランジスタ:7
  • コンデンサ:2
  • 抵抗:8(帰還抵抗、可変抵抗含まず)
  • 可変抵抗:1(カレントミラーに入れるのが有力)

 トランジスタがとコンデンサが1つずつ、抵抗が5本増えます。7点の部品増加です。

 ということは、同じ面積には実装できないことが予想されます。1.5倍くらいは面積をあげないといけない訳です。また、配線の手間は2倍くらいでしょうか。

 もちろん特性の改善、ドリフトの改善を考えるとやる意義はあります。