オーディオアンプとシミュレーション

主にLTSpiceを使ったオーディオのシミュレーションについて書きます。



2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

A級BTLのメリットについて

はじめに A級BTLには素晴らしいメリットがあります。 BTLの左右で電流が打ち消し合う結果、電源のインピーダンスが等価的に極めて大きくなることです。理想動作するA級BTLでは、それぞれ反対側のアンプがシャントレギュレータのように見なせ、アンプは一定の…

スーパーソースフォロアのシミュレーション

はじめに スーパーソースフォロアはMOS-FETのインバーテッド・ダーリントン接続で、ドライブ段の電流を定電流回路で与えたような回路です。 これによって極めて強力な局所帰還がかかり、低出力インピーダンス・低歪・広帯域が得られます。 このスーパーソー…

カレントミラーの入出力特性

はじめに 世の中にはカレントミラーの無歪み性に立脚したアンプもあるそうです。 そういうアンプのことを否定するつもりはありませんが、ところでカレントミラーはどの程度の入出力特性なのでしょう?スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle ||…

フォールデッドカスコードの設計とゲインについて

はじめに フォールデッドカスコードは見た目が美しく、オーディオアンプとしては清楚で綺麗な音がしそうな雰囲気がするので、個人的には割と好きな部類の回路になります。 実際の設計には色々気を使います。 注意点としては、 オープンゲインが稼ぎづらいの…

差動アンプと二次歪みについて

はじめに 理想的な差動アンプはクリップするまで二次歪み(というか偶数次高調波)を発生しないという説があります。 確認してみましょう。スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); シミュレーション 差動アンプの回路 このよ…

カレントミラー各種のインピーダンス・周波数特性

はじめに カレントミラーはオーディオアンプやオペアンプでよく使われる回路です。 気楽に電流折返しを実現できますが、その性能について深く検討されることは少ないようです。 そこでシミュレーションを使い、簡易的に見てみることにします。スポンサーリン…

このブログについて

LTspiceを使った、オーディオアンプのシミュレーション結果について主に書いていこうと思います。