オーディオアンプとシミュレーション

主にLTSpiceを使ったオーディオのシミュレーションについて書きます。



カレントミラー

私見バイポーラオペアンプ聴き比べ(NJM4580DD, NJM4556AD, NJM2114DD, NJM5532DD)

はじめに 新日本無線のバイポーラオペアンプは安く買えて音もいいので、庶民の味方です。ただしMUSESとかは除きます。 ということで、手持ちのオペアンプで聴き比べをやってみました。といっても四種類だけですが。 NJM4580DD NJM4556AD NJM2114DD NJM5532DD…

電流スプリッター

電流を均等に分けたり、好きな比率で分割したりする回路です。カレントミラーのエミッタから流し込むとそうなります。概要波形 多連出力も可能。3分割型電流波形 比率を変えたい場合はエミッタ抵抗をいじります。この場合歪みは悪化すると思います。比率を変…

カレントミラーで進相補償

はじめに 電流帰還のかかったカレントミラーでは位相を進めゲインを高めるゼロを作ることができます。 シミュレーションで検証してみます。 シミュレーション こんな感じです。シミュレーション回路 右の回路の100pFと50Ωでゼロを作ります。50Ωは必須ではあ…

高性能カレントミラー

はじめに カレントミラーの性能に疑問があったのでシミュレーションしました。 普通のカレントミラー(ワイドラー型)とウィルソン型 ウィルソン型は帰還がかかるので有利です。シミュレーション1 AC特性。AC特性1 歪み特性。FFT1 こうしてみるとウィルソン…

カレントミラーで位相を進める

はじめに あまり使われているのを見かけませんが、電流帰還をかけたカレントミラーは電流帰還抵抗とパラにCを入れて位相を進めることができます。 位相余裕の確保に使えます。 シミュレーション シミュレーション回路 左から、ただのカレントミラー、いい感…

スーパーリニアサーキット・ヘッドホンアンプ出力段(のつもり)

概要 SLC(Super-Linear Circuit)を使ってヘッドホンアンプ出力段に適した回路をシミュレーションしてみます。 シミュレーション回路 以下にシミュレーションに用いた回路を示します。3回路同時にシミュレーションしている都合上、画像が大きいです。適宜拡…

スーパーリニアサーキットのシミュレーション

概説 スーパーリニアサーキットはパイオニアの開発した低歪み増幅回路です。 という説明はこのページを見るような人には必要ないですね。淡々とシミュレーションしていきます。スーパーリニアサーキット自体の解説はググると幾つかヒットするようなので、そ…

二段差動+カレントミラー合成アンプのシミュレーション

はじめに 二段差動+カレントミラー合成はとてもポピュラーな回路です。 日本の自作オーディオ界隈では金田式GOAで採用されたことや*1、LH0032の回路がこれであるということで有名です。 が、この回路に関しては長年いろいろな疑問を抱いていました。なので、…

カレントミラーの入出力特性

はじめに 世の中にはカレントミラーの無歪み性に立脚したアンプもあるそうです。 そういうアンプのことを否定するつもりはありませんが、ところでカレントミラーはどの程度の入出力特性なのでしょう?スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle ||…

カレントミラー各種のインピーダンス・周波数特性

はじめに カレントミラーはオーディオアンプやオペアンプでよく使われる回路です。 気楽に電流折返しを実現できますが、その性能について深く検討されることは少ないようです。 そこでシミュレーションを使い、簡易的に見てみることにします。スポンサーリン…